英語を略語で記載したせいで起こったうっかりミス

うっかり 失敗談

薬局の事務として現在進行形で働いています。

これは、私が仕事に慣れ始めた頃にやらかしてしまったエピソードです。

薬局の事務として、一番初めにした仕事は、薬局に来た患者さんから処方箋を受け取り、それを奥に待機する薬剤師さんへ渡しに行くという単純作業でした。もちろん、単純作業の中にもいくつかの工程が存在します。

例えば、処方箋をお持ちになる患者さんの中には、お薬が準備できるまで外出を希望される方も多くいらっしゃいます。そんな外出希望の患者さんには、お薬を準備する上で必要なだいたいの目安時間をお伝えして、その上で、お戻りになる時間を確認します。

また、処方箋を受け取った後には、患者さんそれぞれに存在する「申し送り」という連絡事項をパソコンで確認し、処方箋を受け取った事務が、それを薬剤師さんに責任をもって伝えなければならないのです。主な連絡事項としては、ジェネリック医薬品希望、プライバシー保護希望、ブドウ糖確認など、挙げだしたらきりがありません。

連絡事項や外出されている患者さんのお戻りの時間などを、出勤する薬剤師さん全員にその都度口頭で伝えられれば良いのですが、患者さんがひっきりなしに来局される私の職場ではそんなことはできるはずありません。連絡事項やお戻りの時間は、もっぱら付箋に記入し、処方箋と一緒に薬剤師さんに渡すというスタイルが採用されていました。

英語の略語表記がうっかりミスに

連絡事項を付箋に記入する際には、主に英語を独自に略語としたアルファベットで表します。例えば、ジェネリック医薬品希望なら「GE」、プライバシー保護希望なら「PV」と表記していました。また、お戻りの時間の記載方法は特に決まりはなかったので私は、「AM10」や「PM3」などと、書いていることが多かったです。この表記方法が、あの時のうっかりミスへとつながってしまいました。

ミスをしてしまったその日は、とても混んでいて、外出される患者さんが多かったように思います。私はてんてこまいになりながらも、なんとか与えられた仕事を、ただひたすらこなしていました。お戻りの時間を確認し、付箋に記入。連絡事項を確認して、記入。何度も何度も繰り返しました。混めば混むほど、付箋への記入の文字が雑になっていき、殴り書きのような文字に。それはなんとか他人が読めるギリギリのラインでした。

なんとか午前中の一番混んだ時間を乗り切り、患者さんもまばらになった頃、お薬の準備をお待ちになっている一人の患者さんが遠慮がちに私に声をかけてきました。「私のお薬って、あとどのくらいで準備できるのかしら?」私はその時はっとしました。この患者さんは、ずいぶん前に私が処方箋を受け取った患者さんだったからです。少し神経質そうな印象をうけるその患者さんは、プライバシー保護希望の連絡事項があった記憶がありました。

ミスから改善し、より良い方法へ

患者さんから声をかけられた時点で、処方箋を受け取ってから少なくとも1時間は経過していたと思います。私は慌てて患者さんに謝罪し、急いで薬剤師さんに確認に行きました。そこで私は自分のミスに気が付いたのです。処方箋と一緒に渡した付箋には汚い字で「PM」と書かれていました。私はプライバシー保護希望を示す「PV」を「PM」と書き間違えていたのです。これにより、この患者さんは「PM(午後)」にお戻りになると認識されたため、お薬の準備が後回しにされ、患者さんには1時間以上お待ちいただくことになってしまったのです。

私のうっかりミスで、患者さんはもちろんのこと、一緒に働く薬剤師さんや、事務の先輩方にも多大なるご迷惑をおかけしてしまいました。このミスの事例を受け、現在私の職場では、「AM」「PM」表記をなくし、お戻りの時間は「13:00」など24時間表記に改善されました。うっかりミスはもちろん無いにこしたことはありませんが、起こってしまったミスから改善し、より良い方法を生み出していくことも重要なのだと学ばせてもらった1つの経験です。

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