ウッカリカサゴ料理をしっかり食べてみよう!

ウッカリカサゴ、これは正式な魚の名前なのです。少しほっこりする名前ですよね。
見た目はカサゴとそっくりですが、違う魚です。ベテランの漁師でも、見分けることが難しいんだとか。では、このウッカリカサゴについてご紹介したいと思います。

Contents

ウッカリカサゴとは?

ウッカリカサゴというユニークな名前の由来は、一体何なのでしょうか。

実は、魚類学者も、昔はウッカリカサゴとカサゴを区別できていなかったというのです。1979年に魚類学者の阿部宗明氏が、「気付かずうっかりしていたため」との理由で、ウッカリカサゴと命名しました。 その後、1999年に西海区水産試験場の研究発表で、ウッカリカサゴとカサゴは別種であることが、DNA鑑定によっても明らかにされたのです。 また、カサゴより沖にいることから「オキガシラ」や「オキボッコ」と呼ばれる地域もあるんだそうですよ。

カサゴとウッカリカサゴの違いは?

学者ですら見分けがつかないという両者。
そこでカサゴとウッカリカサゴの違うはどこにあるのでしょうか。

  • 体表の白い斑紋に縁取りがあるかどうか
  • 胸ビレの軟条の本数
  • 体の色合い

この3つが大きな見分け方だと言われています。
ウッカリカサゴの体の表面、特に背側には小さな丸い斑紋が沢山あり、その多くが茶色く縁取られた感じになっているのに対し、カサゴの体表にはこの白い斑紋がぼやけまだらな感じになっており、茶色い縁取りはないそうです。
そして、胸ビレの軟条の本数がカサゴは18本なのに対して、ウッカリカサゴは19本と、1本多いとされています。
また、ウッカリカサゴの方が深い場所に生息していることもあり、体色の色が明るい赤色をしているものが多いのだといいます。それに対し、カサゴは比較的浅い生息域なので茶褐色系の暗い色をしているものが多いと言われています。

ウッカリカサゴの値段は?

青森県~九州までの太平洋岸、若狭湾以南の日本海岸、東シナ海、朝鮮半島、台湾、ジャワ島などで漁獲されるウッカリカサゴですが、日頃スーパーなどではあまり見かけませんよね。その価格は100gあたり200円~600円とも言われています。取り扱われるお店もデパートや高級鮮魚店が主なんだそうです。名前はウッカリなのに高級魚なんですね。また、一般的に市場では、ウッカリカサゴとカサゴは区別せず、カサゴとして出荷されているところもあるんだそうですよ。

ウッカリカサゴ料理にはどのようなものがある?

日頃、あまり口にする機会がないウッカリカサゴ。一体、どんな風に食べるのでしょうか。旬は、秋から冬かけてです。鱗は細かく取りやすく、皮はやや硬いのが特長なんだそう。身は、透明感がある白身で、熱を加えるとやや縮むのだといいます。適度に脂がのっていて、とても美味しい魚なんだそうですよ。また、アラからは美味しいダシもとれますので、無駄にすることなく全体を味わうことができます。
どんなお料理に合うのかと言えば、様々な料理で楽しめる魚なんだとか。お刺身にすれば、そのコリコリとした歯ごたえが楽しめますし、鍋物、汁物、煮付け、塩焼き、から揚げなどにも合うんだそうです。その他、洋風のソテーや、中華風の姿蒸しなどでも美味しくいただけるとのことです。刺身を肝で和える肝和えも地元で知られた食べ方なんだそう。

その中でも特におすすめは、ウッカリカサゴのお鍋。

ウッカリカサゴのクセのない上質な身は、食べる際に、身離れがよく、アラからは深みのある出汁が出ますし、肝や腸、胃なども加えると、より濃厚な鍋を満喫できるんだとか。ウッカリカサゴの旬が秋から冬にかけてなので、まさに季節感にぴったりの味わい方ですよね。

みなさんもこれを機会に、ウッカリカサゴをしっかり食べてみるのはいかがでしょうか。

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